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なかなか相談できない女性のシモの悩み

2019年7月

女性の方でこんな悩みを持っておられる方はいませんか?

  • おなかの中が下がった感じで気持ち悪い
  • 股の間にピンポン玉のようなものが触れた
  • 歩く時に何か挟まった感じがある
  • 重いものを持って歩くと何かが出てくる
  • 尿を出しづらい、排尿後もすっきりしない、尿もれがある
  • 残便感があり、すっきりしない
  • これらの症状は一般的に午前中よりも活動した午後に多くなる

このような悩みがあっても恥ずかしくて誰にも相談できない・・・相談するには何科、どの病院に行ったらいいのか分からない・・・と一人で悩んでいませんか?

 この症状は「骨盤臓器脱」かもしれません。
 骨盤臓器脱は中高年女性の快適な暮らしを妨げる病気です。女性の骨盤の中にある子宮、膀胱、直腸が下がってきて膣の中に落ち込み、進行すると外に飛び出す病気です。以前は子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤など単独の名前で呼ばれていましたが、どれか一つだけ下がることはないので、現在は総称して「骨盤臓器脱」と呼ばれています。
 欧米での疫学調査では出産経験者の40%に骨盤臓器脱が認められるというデータがあります。恥ずかしくて受診されない場合も多いために我が国での正確なデータは不明ですが、誰にも相談できずに悩んでいる方が非常に多いことが明らかになりつつあります。
 原因は加齢や出産により、骨盤の底を支える筋肉や靭帯が緩むことであり、慢性的な咳や便秘を繰り返す方、仕事などで重い荷物を持っている方などは腹圧がかかりやすいため骨盤臓器脱になりやすいと言われています。
 骨盤臓器脱の治療は近年大幅に進歩して、適切な治療により治ったり、症状をコントロールしたりすることが可能になってきています。初期治療として骨盤底筋体操やペッサリー療法を行い、改善しない場合や手術療法希望時には緩んだ筋膜や靭帯の代わりに人口の素材を用いて補強するメッシュ手術などの手術療法が行われます。
 骨盤臓器脱は直接命にかかわる病気ではないものの、“生活の質”が下がってしまう病気であり、日常生活に支障が出てきます。日本も超高齢化社会をむかえ、「快適に長生きする」ことが目標ではないでしょうか。上記のような症状がある時「年のせいだから」と諦めないで、「もしかしたらもっと快適で質の高い生活ができるのでは」と思い、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。

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