医療トピックス

区民の皆様にその時期にマッチした情報をお知らせします。

トピックス一覧へ

「冷え」に悩むあなたへ

2013年11月

 寒い冬だけでなく、夏でも冷房による「冷え」に悩む人はたくさんいます。女性は半数が冷え性だという調査もあるほどです。

 たんに手足が冷たいということだけでなく、頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、便秘、下痢、月経痛、むくみ、頻尿、めまい、不眠、しもやけができる、風邪をひきやすい、などのいろいろな症状を伴うこともあります。

 冷えの原因は、もって生まれた体質だけではありません。運動不足、食生活のかたより(朝食を抜く、体重を気にしての少食、冷たいものを好んで飲食する)、冬でも薄着、いつも冷暖房の効いた部屋にいる、ストレスをためこむ、など生活習慣やライフスタイルが、影響しています。

 これらの生活習慣を見直すことにより、つらい症状を改善することができます。

  1. 運動を習慣に:
    適度な運動は体温を上げ、血行をよくします。エスカレーターやエレベーターは使わず、階段を上りましょう。車に乗らず、歩きましょう。
    男性より女性に冷え症が多いのは、月経で貧血になりやすいことのほかに、筋肉が少ないことも関係しています。からだの熱の6割は筋肉で作るとされています。軽い筋トレで筋肉をつけましょう。とくに下半身をきたえると効果的です。
  2. からだを温める食べ物を:
    夏は冷たい飲み物や食べ物をとりがちです。からだの中から冷え、胃腸の働きが低下します。夏が旬の食べ物(トマト、なす、きゅうり、ゴーヤ、すいか、梨、バナナなど)は、からだを冷やす性質があります。冷房の中で暮らしているひとは生野菜より温野菜を、飲み物はホットで。しょうが、にんにく、ねぎ、にら、とうがらし、さんしょう、こしょうなどからだを温める食材を取り入れましょう。
    朝食はからだのリズムをととのえ、体温を上げてくれるので、欠かさずとりましょう。極端なダイエットは、熱を作る材料が不足するため、ますます冷えてしまいます。
  3. 暖かい服装を:
    薄着を避け、肌を露出しないようにしましょう。血行が悪くなると冷えはすすみます。からだをしめつける服や、足の血行をさまたげるハイヒールや厚底サンダルはやめたいものです。寒さがはいりこむ首や肩は、スカーフやマフラーでガード。とくに女性は下半身を冷やさないように、腹巻、ひざかけやレッグウォーマーを活用します。
  4. お風呂で温め、リラックス:
    自律神経は、交感神経と副交感神経がコンビではたらいています。寒いとき、緊張したときは交感神経が血管を収縮させ、からだの熱が逃げるのを防ごうとするため、手足は冷えやすくなります。逆に暑いときやリラックスしているときは副交感神経が血管をひろげ、熱を発散し汗をかいて体温を下げるようにはたらきます。ややぬるめのお湯にゆっくりつかると、冷え症改善に効果があります。風呂から上がったらからだがホカホカしているうちに、早めに床につきましょう。

 以上のような生活上の工夫をかさねても十分な効果が得られないときは、漢方薬を服用すると有効な場合があります。また、冷えには、甲状腺のはたらきが落ちていたり、心臓病、膠原病、血管の病気が隠れていることもあります。かかりつけ医にご相談ください。

訪問看護ステーション職員募集

「まちの保健室」各種測定&健康相談

新規開業案内

医療情報提供&逆紹介MAP

会員専用ページ

ページトップへ