2023年５月８日より新型コロナウイルス感染症が２類感染症から５類感染症に変わりました。基本的にインフルエンザウイルス感染症と対応は同じになりました。しかしながら新型コロナウイルスが変わったわけではありません。ご注意ください。

５月８日から＜変わった事＞

1. 隔離や強制入院は原則無くなりました。
   ただし、高齢者や透析患者さん、妊婦さん、重度の基礎疾患（悪性腫瘍、脳血管障害、心筋梗塞、呼吸器疾患、慢性腎臓病、糖尿病、免疫疾患等）の方は重症化し易いので入院が勧められる場合があります。
2. 発熱や咳のある方も原則何処の診療所でも診察を受けられます。
   ただし、診察受け入れの準備が必要ですので必ず電話予約してから受診してください。また一部受け入れ態勢の出来ていない所もありますので東京都のホームページで「外来対応医療機関」に掲載されているかどうかご確認ください。
3. 抗原検査やPCR検査は有料となりました。
   今までこれらの検査は公費にて無料でしたが、今後は保険診療となり一部負担金が生じます。尚、自己負担額は保険の種類、検査の内容により異なります。
4. 治療費は有料となりました。
   今まで治療費は公費負担で無料でしたが、外来・入院ともに保険適応となります。ただし、入院治療費に関しては２万円の自己負担金減額措置が取られます。また、コロナの専用治療薬剤費のみは引き続き公費負担で無料です。
5. 濃厚接触者は特定しません。
   濃厚接触者だから・・・ということは無くなりましたが、同居者や高齢者と接触する方は引き続き体調の変化に気を付けて行動してください。
6. 発生届は一部医療機関だけになります。
   発生届は定点医療機関（都内４１９か所）のみから１週間単位で報告されるようになります。したがってコロナウイルス感染者数の正確な情報はわかりません。おおよその患者数が週単位で報告されることになります。

＜変わらない事＞

1. コロナウイルスは同じです。
   ウイルスはオミクロン株の変異はありますが、基本的には同じものです。毒性は初期のものより弱まっていますが、感染力は強く重症化する場合も引き続きあります。
2. 感染予防は同じです。
   引き続き、人混みや公共交通機関などではマスクが推奨されます、基本的な手洗い、うがい等は勧められます。
3. 高齢者等のワクチン接種は無料です。
   ５月８日よりワクチン接種が始まっています。今年度は無料で受けられますので接種券が届きましたら接種を受けてください。尚、比較的若年健康者はメリット・デメリットを良く考慮してから接種の有無を決めてください。