医療トピックス

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上手に外用剤つけてますか?

2019年11月

 皮膚科を受診されるとかなりの確率で外用剤(つけぐすり)が出されます。つけぐすりは売薬でも簡単に手に入りますから、つけかたなどの情報を聞きのがすことも多いのではないでしょうか?
 でも皆さん上手にお薬をつけられていますか? 「軟膏をつけるのに上手、下手ってあるの?」なんて思っていませんか?内服薬(飲み薬)は決められた分量を飲むので問題は少ないのですが、外用剤はつける量やつけかたでかなり効果に差が出ます。
 「この間処方された外用剤、つけたらかえってひどくなった。」「外用剤をつけた後痒くなってしまう。」「水虫の外用剤つけてもちっとも良くならないし、指の間がジクジクしてきた。」などなどの不安、不満をお持ちになったことはないでしょうか? もちろん薬でかぶれていることもあるのですが、薬を医師が意図したようにつけていないことも多いのです。適正な量を上手につけるだけで格段に治療効果が上がります。
まずは付け方です。自分の肌をソフトタッチで触って頂くとわかる様に皮膚は身体の各部位で状態が違います。手掌(手のひら)、足蹠(足の裏)では角質が他の部位の10倍から数十倍厚くなっています。関節の屈側、伸側で皮膚の厚さが違います。手掌、足蹠は角質が厚くなっているといいましたが、指の間の皮膚は薄くなっています。そのおかげでスムーズに膝、肘を曲げたり、手足の指を広げることができるのです。瞬きをする眼の周りの皮膚もかなり薄いです。果物の皮をイメージして下さい。例えば桃はゴシゴシこすると実まで傷んでしまいますが皮膚の薄い部分も同じです。外用剤をつけたい部分に均等に乗せて手のひらで軽くなじませるように伸ばして下さい。指の間も指を突っ込んでゴシゴシ擦らないで(やりたくなりませんか? 特に水虫なんて言われると)下さい。水虫の治療中、指の間の皮膚がむけたり、ジクジクするのはこの付け方が原因になっていることが推測されます。皮膚の薄い部位以外は皮膚の流れに沿って手のひら全体を使って優しく伸ばして下さい。綿棒でつけることや、指一本でグリグリ擦りこむのはご法度です。
 次はつける量。フィンガーチップユニット(FTU)という言葉を聞いたことはありますか? 軟膏のつける量の目安になる言葉です。人差し指の先から第1関節までの長さを言います。手のひら2枚分の範囲につける適正量が1FTUになります。例えば水虫の外用薬はほとんどがクリーム基剤でチューブ1本10gの量になっています。片足にだいたい手のひら2枚分の量を、両足につけて頂くとチューブ1本が10日でなくなる見当です。つけた後ティッシュペーパーが軽くくっつく程度が理想的です。皮膚につけた外用剤が吸収されて効果が出ます。べたつくのは不快でも我慢しましょう。
 つける部位、回数など医師の指示を守ることも大切です。先ほど述べましたが、皮膚は身体の各部位で状態が違います。薬の吸収率も陰部では足の裏の300倍高くなっています。決められた量、決められた回数を守って下さい。医師が処方するものは自分で回数、量など手心を加えられるといってもあくまでも薬です。正しくつけて、しっかり治しましょう。最後に、自己判断で外用を中止せずに状態が良くなっても再診して下さい。

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