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帯状疱疹ワクチン接種の助成が始まります

2023年1月

 中野区では今年の3月から帯状疱疹のワクチン接種費用の一部助成が始まります。現在のところ対象は50歳以上で、助成が受けられるのは生涯で一度の予定です。

 帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因でおこります。この水痘帯状疱疹ウイルスに初めて罹った時、水痘になります。そして水痘が治ったあともウイルスは体内に残りつづけます。
 体内に潜んでいるウイルスは普段は免疫によって抑え込まれていますが、加齢や疲労で抑える力が弱まるとウイルスが神経に沿って再活性化します。そして帯状に痛みを伴う赤みと水ぶくれができるのが帯状疱疹です。また帯状疱疹後神経痛という頑固でつらい神経痛が残ることもあります。

 この帯状疱疹には現在二種類のワクチンがありますが価格や効果が異なり、またどちらも効果は一生ではありません。一つは生ワクチン(ビケン)で1回の接種で予防効果は50%程度で5年を過ぎると効果が落ちてくると言われています。費用は8,000~10,000円程度で接種を受けられ、このうち4,000円が助成されます。小児でも使っているワクチンで非常に副反応が少ないのが特徴ですが、生ワクチンなので免疫機能が低下している人は接種できません。もう一つは不活化ワクチン(シングリックス)です。2回の接種が必要ですが予防効果は90%で10年程度持続すると言われています。1回22,000円程度で1回あたり10,000円が助成されます。副反応は少ないですが局所の痛みは生ワクチンよりも強く頻度も高いです。

 我が国でも2014年10月から小児の水痘ワクチンの定期接種となりました。これにより水痘ウイルスに晒されることが減ることから、海外と同様に帯状疱疹になる人が増える傾向にあると予想されています。50歳になったら帯状疱疹ワクチンの接種を、特に70歳以上または帯状疱疹になったことがある方はシングリックスの接種を検討されてはいかがでしょうか。

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