医療トピックス

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赤血球のシロップ漬け

2022年7月

ある日の患者さんと医師の会話です。

「先生、私は糖尿病なのですけど、毎回ヘモグロビンエーワンシーというのを測っていますが、いったい何ですか?」
「ヘモグロビンエーワンシーは、HbA1cと書きます。赤血球のヘモグロビン(Hb)の一つで、糖尿病の大切なデータです」
「ヘモグロビンのうちのA1cという意味ですか?」
「その通りです。ヘモグロビンにはAとFがあります」
「AとBではなく、AとFですか?」
「Aはアダルト、つまり大人の、Fはフィータル、胎児の、という意味です。HbFについては面白い話がありますが、この次にしましょう。さて、HbAは、A0、A1、A2と3種類があり、さらにA1はa、b、c等に分かれていて、HbA1cはその一つです」
「ややこしいですね。それで、そのHbA1cは何で大切なのですか?」
「HbA1cはヘモグロビンに血しょうの糖分が結合したものです」
「血しょう?何のことですか?」
「血しょうとは、ヘモグロビンを含む赤血球の外にある血液の液状成分のことです。赤血球は、血しょうという海の中にプカプカ浮かぶクラゲみたいなものです」
「そのクラゲの中のヘモグロビンに糖分が結合しているのですね?」
「そうです。でも海水はしょっぱいので、説明の仕方としては、海に浮かぶクラゲではなくて、シロップ漬けのクリの実の方がよいですね。クリの甘露煮やマロングラッセを想像して下さい。この場合、シロップの砂糖が多ければ多いほど、クリの実は甘くなりますよね。そこで、クリの甘露煮を食べて甘さが強ければ、シロップが濃すぎると想像できるように、HbA1cが高ければ血糖値が高いと推測できるのです」
「よくわかりました。そうだ、久しぶりに甘露煮とマロングラッセを買って食べようかな」
「糖尿病のあなたがそれはちょっと・・・」

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