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新型コロナウイルスに感染したことがある人は、ワクチンをいつ接種すべきか?

2022年3月

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が実施されています。一方、オミクロン株を主体とする第6波により、今まで感染者数が少ないとされてきた乳幼児、小児を含む多く人たちが感染しています。この感染の拡大と3回目のブースター接種が同時並行で進捗する中で、「感染してしまったけど、ワクチンは接種してもいいのか、接種するとしたらどれくらいの間隔をあけたらいいのか」という疑問は必然であり、多くの方が知りたいところです。
 結論からいうと、感染してもワクチン接種はしてもいいが、どのくらい間隔をあけるのが正解なのかは明解なデータはない、ということです。
 もう少し詳しく解説していきましょう。感染してもワクチン接種してもよいとした根拠は、一度感染しても再度感染する可能性があること、自然に感染するよりもワクチン接種の方が新型コロナウイルスに対する血中の抗体価が高くなること、多様な変異に対する抗体の産生も報告されていること、があげられます。実際にワクチン未接種者の再感染率が高い、感染後のワクチン接種がその後の感染に対する防御をさらに高める、後遺症の症状がワクチン接種により改善する人が多い、といった報告もあります。一方、副反応については過去に感染した人がワクチン接種をすると副反応の頻度は高いとも言われています。
 次に、感染後の接種期間について諸外国の対応状況をみてみると、ワクチン供給状況等にもより、症状の回復後、接種まで一定の期間を設けている国もありますが、症状の回復している時点で接種を可能としている国も複数あります。現時点でのコンセンサスとして、感染から接種するまでの期間については、初回接種、追加接種にかかわらず、感染後、体調が回復して接種を希望する場合には、その治療内容や感染からの期間にかかわらずワクチンを接種することができます。ただし隔離期間が明けるまでは、原則外出はできませんので、接種はできません。これは濃厚接触者にもあてはまります。
 厚生労働省は、1回目、2回目接種を終えた後に感染した方では、感染してから3回目接種までの間隔について、暫定的に3か月を一つの目安にしています。ただし3回目接種は2回目接種から6か月が経過している場合に限ります。なお、感染から回復後、期間を空けずに3回目接種を希望する場合も、接種の機会は提供されます。感染からの回復の状態、ワクチンの効果と副反応等を、かかりつけ医と相談の上、接種時期についてご検討ください。

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