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スギ花粉症の舌下免疫療法

2019年10月

 舌下免疫療法とは、病気の原因となるものを口(舌の裏=舌下)から体内にゆっくりと量を増やしながら入れていき、治そうとする方法です。スギ花粉症の場合は、安全な低量の医療用スギ花粉抽出物を体内に入れ、安全性と反応を見ながらゆっくりと量を増やして、花粉症の体質を徐々に変えていきます。

 免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされていますが、全員には効きません。おおよそですが、治療後の様子をうかがうと、治療を行った方の20%で花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症治療薬を使用する頻度や量が激減した、20~30%で症状はあるが以前より楽と答えられます。残念ながら10~20%では治療効果がありません。全体をみますと80%以上の方に効果があります。
 実際の方法は、スギ花粉から抽出した薬を口の中(舌の裏=舌下)に1分ほど保持したままそっとしておき、その後に飲み込みます。1回目の舌下投与は医療機関で行ない、以降は毎日自宅で行ないます。この薬は合成薬ではなく、自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強い反応を起こす可能性があります。このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます。これまでの海外での実績で重篤な副反応はきわめて稀ですが、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。よく理解していただければ、安全に行なえます。

 舌下免疫療法は4~5年行うことが勧められています。数年で効果が高まりますので、まずは2年をめどに開始し、効果のあるかたには4~5年の継続を勧めます。そこで、終了しても効果は持続すると考えられています。スギ花粉症の舌下免疫療法は、何歳からでも可能ですが、治療を上手くできるかを考えると5歳くらいから可能と考えられています。また、高齢者のかたは効果のある方の割合がやや少なくなると予想されています。

 舌下免疫療法に興味のある方はお近くの耳鼻咽喉科にご相談ください。

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