医療トピックス

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ご存知ですか?中野区民健診の新しい項目

2018年10月

 平成30年度、中野区の区民健診は6月からスタートしていますが、今年新しい項目が加わっているのはご存知ですか?
 Non-HDLコレステロールとeGFRです。

Non-HDLコレステロールとは
 脂質は体の構成にとても大切な栄養素ですが、多すぎると動脈硬化の原因となり心疾患など血管疾患の原因になると言われています。
 これまで区民健診では脂質の指標として中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールの3項目を測定し評価してきました。しかし特に中性脂肪は食事の影響を受けやすく空腹時と食後では数値にかなりの差が出ること、またLDLコレステロールは検査メーカにより測定値にばらつきがあることなど、これらには多少の欠点がありました。
 その欠点を補っているのがNon-HDLコレステロールです。この指標は総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いただけの値なのですが、食事の影響を受けにくく、small dense LDLコレステロールやレムナントといった超悪玉コレステロールといわれる指標の数値も含まれていて、心血管疾患の発症と関連が強いと言われているのです。
 数値の目標値はLDLコレステロール値+30mg/dlとなっていて、高血圧や糖尿病など他に合併症を持っている人は150 mg/dl以下、何も合併症がない人は170 mg/dl以下が目標値です。

eGFRとは
 これまで区民健診では腎臓の機能を表す指標はクレアチニンという数値で評価してきました。しかしこの数値は年齢や性別などによって評価が異なり、特に軽度の腎機能障害の評価は非常に難しかったのです。そこで今年度からeGFRが新しい指標として加わりました。
 eGFRとは日本語では推定糸球体濾過量といって、クレアチニンの数値から年齢や性別を考慮に入れて計算で求めたもので、単純に腎臓の機能を数値化したものと考えてよいと思います。これによって腎臓の機能低下についてとても分かりやすく評価できるようになりました。数値は60ml/分以下で軽度低下、30 ml/分以下で高度低下とされています。

 健康の維持には定期的な健康チェックが大切です。自分の身体の状態を評価するために、よりわかりやすくなった中野区民健診をぜひご利用ください。

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