医療トピックス

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インフルエンザ流行 真っ最中

2015年1月

 インフルエンザが流行しています。
 みなさまのまわりにもインフルエンザにかかり、高熱や咳に悩まされている方がいらっしゃることでしょう。
 例年、インフルエンザはA型が冬、B型が冬~春にかけて流行するのが一般的です。しかし、昨年はA型とB型がほぼ同じペースで流行し始め最後までB型の方が優位でした。このようにシーズンが終わると、その年の流行状況が詳細に公表されます。さて、少し早く始まった今年の流行はどうでしょうか?現在までA香港型が優位と発表されていますが、今後どのようになるでしょうか?
 インフルエンザの診断は、最近の日常診療では迅速診断キットを使用することがほとんどです。キットは年々改良され精度は高くなり診断方法としてはかなりすぐれていると言えます。しかし、パーフェクトではなく発症早期のウイルス量が少ない時期には陽性にならないこともあり、最終的には主治医の臨床的判断となります。
 インフルエンザと診断されたら、多くの場合、抗インフルエンザ薬が処方されます。しかし、軽症な場合や発症から時間がたっている場合は抗インフルエンザ薬が処方されないケースもありますがこれも主治医の判断に任されます。抗インフルエンザ薬を使用した場合は、しなかった場合より有熱期間が1日程度短くなるという報告があり、さらに2009年~2010年に流行したブタインフルエンザ由来の新型インフルエンザの大流行の際、日本では他国に比較して重症化症例が少なかったのは、キットによる診断と抗インフルエンザ薬が多く使用されたからだと言われています。抗インフルエンザ薬は重症化の予防になっているのは確かのようです。
現在、主に使用されている抗インフルエンザ薬は経口、吸入、点滴など4種類ありますが点滴以外は効果に大きな差はありません。それぞれの患者さんの状態にあった薬剤を主治医が選択して処方いたします。耐性ウイルスをつくらないためにも、指定されたとおりに使用してください。
 感染の危険が少なくなったと判断されると登園、登校、出勤が許可されます。
学校は発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)と学校保健安全法で決められています。成人もこれに準じて、解熱後2日、かつ咳などの症状が軽快した頃を目安に復帰するのがよいでしょう。治癒したかどうか、再度検査をすることは一般的ではありません。許可されたら、念のためマスクを使用して登校や出社しましょう。インフルエンザにかからない様に季節前にワクチンを接種し、外出から帰ったら手洗い、うがいを励行し、万が一かかってしまったら、感染を拡大させない注意が必要です。ひとりひとりが注意して、インフルエンザの季節を乗り切りましょう!!

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