医療トピックス

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子どものおちんちんの話

2013年7月

 おちんちんは皮をかぶった状態で生まれてくるのが普通です。通常第2次性徴がはじまる小学校高学年から中学生くらいにかけて、自然に皮がむけて、いわゆる大人のおちんちんになっていきます。乳幼児期であっても、皮をおちんちんの根元に向かって軽く押し下げることによって亀頭(きとう:おちんちんの先っぽ)の一部を見ることができます。このような包茎(ほうけい)を仮性包茎と言い基本的に治療は不要です。これに対して、おちんちんの先端の穴が極めて小さく、皮を押し下げても亀頭が全くみえず(図)、おしっこをする際に先端が風船のように膨らむような状態を真性包茎といい、何らかの治療が必要です。まれに生まれた時に既に皮がむけていることがありますが、尿道下裂(にょうどうかれつ)という別の病気の可能性があり、小児外科や小児泌尿器(ひにょうき)専門医での診察が勧められます。

 さて、しばしばお母さんからおちんちんは毎日洗った方がよいですかと質問されます。その際には、おちんちんは大切なところですから毎日きれいに洗ってあげましょうと答えています。でも皮と亀頭の間に垢が貯まっていることもあり、皮の上から洗うだけでは十分とはいえません。真性包茎では皮がむけないため、おちんちんを十分洗うことができません。そこで皮の先端の一部を切除し、穴を拡げ、皮をむけるようにする手術が行われます。おちんちんの手術をしたという記憶が残らないように3歳くらいまでの手術が勧められますが、全身麻酔を必要とする欠点があります。10年くらい前より、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の含まれる軟膏を包皮に塗布しながら、皮を適度な力で引き延ばすことにより、90%以上の包茎が手術なしで治るようになりました。皮がむけないために十分洗えない場合には1歳くらいで、また、おちんちんが赤く腫れ上がる包皮炎(ほうひえん)を起こしたことがあるお子さんはなるべく早く試してみるとよいでしょう。細かい方法につきましては小児外科や小児泌尿器専門医にお尋ね下さい。

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