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便の色で病気に気づくことがあります

2018年7月

日本のトイレは世界一すごい!と言われるほど至れり尽くせりの機能がついています。自動で水を流す機能がついているトイレも便利ですが、流れる前に自分のウンチをチラッと観察する習慣をつけましょう。便の色で病気に気づくことがあります。

  1. 真っ赤な便(血便)
    • 肛門から近い部位に病気があると考えられます。主な病気は痔核(いぼぢ)、裂肛(きれぢ)、大腸がん、直腸がん、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、大腸憩室からの出血、出血性大腸炎などです。病気によって腹痛や発熱があったりなかったりします。
    • 真っ赤な便は痔核からの出血と自己判断している方が多いのですが、痔核もありS字結腸がんもあった…なんてこともあります。
    • 近年増加している潰瘍性大腸炎は20歳代の若い方を中心に発症する、大腸に慢性の炎症が生じる病気です。粘液の混じった血性の下痢やイチゴジャムのように見える便が慢性的に続いたり、あるいは自然によくなったり悪くなったりします。病気の原因が明らかにされていないため、厚生労働省の「指定難病」に指定され病気の原因究明や新しい治療法の開発が進められています。
  2. 黒い便(タール便、海苔のような黒い便)
    • 胃や小腸など肛門から遠い部位からの出血では、出血した血液が腸内細菌による分解を受けるため、タールのように黒色に変色します。ただし大量の出血がある場合には血液により消化管の運動がよくなり、赤いまま出てくることもあります。
    • 主な病気は胃十二指腸潰瘍、胃がん、食道がん、十二指腸がんなどです。胃十二指腸潰瘍ではみぞおちの痛みなどなく、黒い便から診断がつく場合もあります。
  3. 白っぽい便
    • 通常の便の色(黄褐色~茶褐色)は胆汁に含まれるビリルビンによるものです。胆汁は肝臓で作られた後、十二指腸に流れていきますが、この胆汁の通り道である胆管がつまったり、胆汁を作る肝臓の働きが悪くなると白っぽい便になります。
    • 主な病気は肝炎(ウイルス性、アルコール性、薬剤性、自己免疫性など)、胆石(胆管に落下してつまった場合など)、胆のうがん、胆管がんなどです。
    • 小児(6か月から2歳くらい)ではロタウイルスによる胃腸炎(白色便性下痢症)で白っぽい下痢がみられます。大人も感染することがありますが、軽症がほとんどです。

自分の便をチラッと見ることで、重大な病気が発見される場合があります。20歳代の若い方でも詳しい検査が早急に必要な場合もあります。便の色がいつもと違う、おかしい!と思ったら、かかりつけ医にご相談しましょう。

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