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医療トピックス

2017年12月

血尿について

 血尿という病気。皆さまはどう考えられているのでしょうか。
 普段と違った赤ワインのような暗赤色、果ては真っ赤な鮮血を認めれば、驚いて早めに医療機関に受診されることと思います。でも、自覚症状が無く健康診断で指摘された血尿はどうでしょうか?
 尿の色は普通でも、健康診断の尿検査でいつも尿潜血±〜+で、健診の先生に、内科あるいは泌尿器科受診を勧められる患者さんもいらっしゃると思います。「健診の先生に“これくらいは昨年と変わらないので、2次検診までせずに良いでしょう”と言われているので経過観察しています。でも大丈夫かしら?尿検査で引っかからなくする方法は無いのかしら?」と思っている女性の方。結構いらっしゃると思います。男性の方でも、うちの会社では検診の結果、2次検診を受けるかは個人に任されているのだけれど、多忙でなかなか医療機関には受診する時間がない。なにより、血尿では何科に受診すれば良いのか分からない。中には、ネット検索で最初から泌尿器科に受診される方もいるでしょうし、かかりつけの内科の先生に相談する方もいると思います。
 この場を借りてこの疑問にお答えしようと思います。

 血尿は大きく分けて、症状がある血尿とない血尿に分けて診断します。
 症状とは、排尿の時の痛みや、片方の背中が痛くなる。または高熱もある場合、それぞれ膀胱炎、尿管結石、腎盂腎炎のような良性の病気を考えます。
 症状のない血尿は、尿の流れ道に出血の原因がある為、まずは尿の流れ道の癌が無いことを確認する検査します。最初は体に負担がない検査から開始し、最低限の検査で診断がつくようにしています。
 例えば、ある日の泌尿器科の外来を見てみましょう。

 40歳代の女性。本年の健康診断で尿潜血2+。昨年度は尿潜血±だったが尿潜血の量が少ないので様子を見るようにという検診の先生に指示でしたが、今年は2+まで血尿の量が増え、泌尿器科の受診を指示されました。受診時に、お話を伺う時もやや不安の様です。
 症状が無い血尿なので、尿の通り道の癌だけは見落とさない為、体に負担のかからない検査をしていくことを説明し同意を得ます。幸いこの患者さんは超音波の検査にて腎臓、膀胱に異常もなく、実際に尿の一部を顕微鏡で確認すると、血尿の主成分の赤血球の数も正常でした。後程に結果がでる尿中のがん細胞の検査も正常でした。年一度の検診で経過観察することになりました。

 症状のない血尿では、尿の流れ道を調べ、血尿の原因を見つけて治療するのが対処法なので、見つからなければ毎年繰り返し検査を繰り返すことになります。
 血尿は以前から指摘されているので今年も大丈夫と思われる方も居ると思いますが、後になって尿の流れ道にがんが出来て、その癌からの血尿が見落とされ、時間が経過してがんが進行してから見つかった。などいう事は避けたいところです。
 血尿を指摘された場合は健診担当の先生と相談し、泌尿器科で精査することをお勧めします。

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