医療トピックス

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リハビリ用ロボット

2017年2月

 病気やケガによる後遺症を回復させるリハビリテーション。リハビリのための機器やスタッフ、保険などの制度は充実してきてはいますが、その対象は発症して間もない「急性期」や、治療後3~6か月の「回復期」の患者のための制度が中心となっています。

 一方、発症から6か月を経過した「慢性期(維持期)」の患者については、介護保険のリハビリを利用できますが、内容や時間・回数の面で十分ではありません。さらに、慢性期(維持期)になるとリハビリの効果がなかなか見られなくなることや、そこからくる意欲喪失のために回復が一層難しくなって、あきらめてしまう人も多いのが現状です。 思うようにリハビリが進まずに悩んでいる患者にとって、ロボットが救いになるかもしれません。従来のリハビリに比べ、ロボットリハビリは機能回復効果が高いと言われています。正しい動きや体の使い方をロボットがサポートしてくれるからです。そのうえ、最先端の訓練をしている感覚があるため、慢性期(維持期)の患者さんもモチベーションがアップして、やる気が継続します。

 現在、国内で使用されているリハビリ用ロボットは、筑波大学発のサイバーダイン社の歩行訓練専用「ロボットスーツHAL」や、股関節の動きを補助するホンダの「歩行アシスト」など、上肢用と下肢用を合わせて10種類以上にのぼります。
 高価な値段が課題ですが、技術の進歩は速く、今後身近になる可能性があります。政府の普及への後押しを期待したいと思います (現在では進行性の神経筋難病疾患を対象として保険適用での進行抑制治療が行われています)。

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