医療トピックス

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水痘(みずぼうそう)と帯状疱疹

2015年4月

 水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルスにはじめて感染した時におきる病気です。空気感染するので、どこで感染するかもわからない非常に感染力の強いウイルスです。
多くの場合、症状が重くなる事はありませんが、毎年数千人が重症になり毎年10名以上が死亡していると考えられています。

 2014年10月から水痘ワクチンは定期接種化され、1歳すぐで1回、1回目接種後3ヶ月たったら3歳になる前なら2回目を無料で接種できるようになりました。
制度上の2回目推奨接種時期は1回目から6ヶ月後ですが、医学的には3ヶ月後が望ましい事が分かっていますので、保育園に通う予定のお子さんは特に3ヶ月後の接種をおすすめします。

 今後は接種率の向上にともなって、ワクチンによる免疫が十分にある時期に自然感染による追加免疫を得る機会が減る事によって、1回だけしかワクチン接種していないお子さんの水痘が逆に増加することが、諸外国の調査から予測されています。ワクチン接種後の水痘はとても軽い症状のことが多いですが出席停止は1週間近くとなるので、定期接種の対象からもれてしまったお子さんも2回目の接種をお勧めします。

 水痘に罹って増えたウイルスは、水痘が治った後も神経細胞の中でひっそりと存在し続けます。そして免疫力が下がった時に痛みを感じる神経を傷つけながら再び皮膚に出るチャンスをうかがっています。これが帯状疱疹です。米国では力価を強くした水痘ワクチンが高齢者の帯状疱疹に対して有効である事が認められ、広く接種されるようになりました。
 日本でも50歳以上の人を対象に帯状疱疹用のワクチンが発売されました。ワクチンの接種により発病を防ぐことや、痛み等の症状を和らげることができます。希望される方はかかりつけ医にご相談ください。

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