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ブームの陰でランニング障害にご用心!

2013年6月

あなたも私もマラソン・・・! ブームの陰でランニング障害にご用心!

最近のジョギングブーム。休日のみならず平日の朝・昼・晩と、公園やジョギングコースでランナーを頻繁に見かける。フルマラソン・ハーフマラソンの大会はすぐに定員になってしまうことが多い。ジョギング熱の高まりに圧倒される日々である。
しかし、健康を意識して走っているのだが、痛みなどの障害を訴えて医療機関を受診する人も少なからずいる。代表的なランニング障害を部位ごとに以下説明します。

腰部~股関節~大腿部

坐骨神経痛
脚の後面に痛みやしびれが出てくる。一般的には腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因になること多い。ランナーの場合は、フォームを崩したり、走り過ぎが原因でなることがほとんどで、張って固くなった筋肉が坐骨神経を圧迫することで痛みが生じることが多い。

股関節痛
股関節のまわりの筋肉に疲労や炎症がおき、痛みを引き起こす。

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん) 膝の外側の痛み、屈伸時の痛み
腸脛靭帯とは太ももの外側を走っているしっかりした組織。ランニングで屈伸を繰り返すと腸脛靭帯が大腿骨にすれて炎症が起きる。これが、腸脛靭帯炎で別名「ランナーズニー」とも呼ばれる。

鵞足炎(がそくえん)膝の内下方の痛み
膝の内側に、膝の屈曲を行う3つの筋肉の腱がひとまとまりになってついていて、これらの腱は扇状に集まり、ガチョウの足のように見えることから、「鵞足」と呼ばれる。膝を軽く曲げた状態でブレーキをかけるように着地すると、鵞足に強いストレスが加わって炎症が生じる。

膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん) お皿の下の痛み
膝蓋骨(お皿)と脛骨(下腿部の骨)をつないでいるのが膝蓋靭帯である。ランニングで着地を反復すると膝蓋靭帯にストレスがかかり、炎症が起きる。別名「ジャンパーズニー」とも呼ばれ、ランニング以外でもバスケットボールなどの頻繁にジャンプを伴うスポーツ動作で発症する。

下腿~足

シンスプリント
脛骨という「すね」の骨の内側の真ん中から下に痛みが走る障害。骨の外側を包んでいる骨膜に炎症が起きる。足首の背屈・底屈の動きを反復すると脛骨の真ん中から下に機械的な反復刺激が加わり、骨膜に炎症が生じる。ランニング以外でも、バスケットやバレーボールのようにジャンプをともなうスポーツに多く見られる。

足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
ランナーに多く見られる障害の一つで、着地時に踵の内側に痛みを感じる。足底腱膜は足裏全体を覆っている腱のような性質を持つ丈夫な筋膜で、足裏のアーチを支えている。着地衝撃の負担がかかり過ぎると炎症が起きる。

中足骨疲労骨折(ちゅうそくこつひろうこっせつ)
足の甲の痛み。中足骨という甲にある骨がランニングの強い衝撃の反復で、金属疲労を起こして折れるように、使い過ぎで疲労骨折を起こす。

対処は一般的に、運動後のクーリングや局所のストレッチを行うことが多い。勿論、ジョギングシューズの選択や正しいフォームでの走りも重要である。痛みが強いときは湿布を貼ったり、鎮痛剤の服用も有効。疲労骨折の場合はギプス固定も考慮される。 症状により治療法が変わるので、最寄りの整形外科への受診をお勧めする。

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