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年齢とともに増加する病気の話

老化とは年齢とともに起こる生理機能の衰えをいいます。人は成人し成熟期を迎えると、そこから先は「老化」と呼ばれるようになりますが、実際にそれを実感するのは人それぞれで、一般的には65歳ごろが多いといわれています。これは多くの方が仕事から引退する年齢ということや肉体的な機能低下もありますが、実際には病気が影響していることも考えられます。ここでは、年齢とともに増加してくる主な疾患とその対応についてご紹介しましょう。

脳血管障害(脳卒中)

脳卒中とは急激に起こる脳血管障害のことで、脳卒中データバンクによると脳梗塞が60%、脳内出血が30%、くも膜下出血が10%を占めています。中でも脳梗塞は発症平均年齢が71歳とその他の出血と比較して高齢者が中心となっています。いずれの疾患も突然発症し、大きな後遺症を残すなど寝たきりになる疾患の第1位となっており、老後の生活に大きな障害となる恐ろしい疾患です。

脳卒中

  1. 脳梗塞
    脳梗塞は脳に血液を送っている動脈が詰まることによって起こりますが、詰まる血管の場所や太さ、詰まる原因によって病態は異なります。脳の末梢の小動脈が詰まることによって起こる「ラクナ梗塞」、頸部から脳内の比較的太い動脈の動脈硬化によって起こる「アテローム血栓性梗塞」、不整脈などの心疾患による血栓が詰まって起こる「心原性梗塞」があります。どの梗塞も詰まった血管が酸素や栄養を送る脳神経の領域に障害を起こします。通常脳の片側だけに障害を起こしますが、脳神経は途中で交差して反対側へと分布しているため、症状は傷害された脳の反対側に現れます。また障害された場所によっては意識がなくなったり、言葉がしゃべれなくなったり、相手の話が理解できなくなったりすることもあります。
  2. 脳内出血
    昭和40年ごろわが国の脳卒中死亡率は世界で最も高く、そのうち脳内出血の占める割合が高いことが特徴でしたが、高血圧治療が行われるようになり、昭和50年ごろには脳内出血が脳梗塞死亡率を下回るようになりました。原因の多くが高血圧によって起こり、血管の破裂により血液が正常に流れなくなったり、漏れ出した血液により圧迫されることによって脳神経に障害が起こります。
  3. くも膜下出血
    大脳動脈の動脈瘤や、脳の内部や周囲にある動脈や静脈の血管奇形が破裂することにより起こります。脳を覆っている髄膜は外側から硬膜・くも膜・軟膜の3層から出来ていますが、出血がくも膜と軟膜のすき間に起こるためこう呼ばれます。くも膜下出血は、高齢者にも起こりますが、25~50歳の人に最も多く起きており、男性よりも女性に多いとされています。
  4. 脳卒中予防
    脳卒中の危険因子として最も大切なものは高血圧、糖尿病、高脂血症です。高血圧は動脈硬化を引き起し、脳に向かう血流に障害を起こしたり動脈瘤の発生に関与します。最近の研究で脳卒中の予防については「血圧は低いほどよい」とされていますが高齢者では140/90mmHg以下を目標にするよう推奨されています。糖尿病の方はそうでない人に比べ1,5~3倍脳梗塞を発症しやすくなるといわれていますが、血圧やコレステロールの管理を厳格にすることによって脳卒中の発症率を下げることができることがわかっています。

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

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